初診を希望される皆様へ

初診完全予約制、再来予約優先制

初診については、お電話での予約をいただかずいきなり来院されても診察はできません。
初めての診察には特に時間がかかり、無理矢理初診の方を割り込ませますと、他のすべての患者様の診察が更に1時間~2時間遅れることになります。続けて通院しなければならない皆様の負担を大きくしないために、やむなくお断りさせていただいております。
初診の方も2回目からは「他のすべての患者様」と同じ立場になられることをご理解ください。

当院では毎週月曜日(月曜休診の場合は、その週の最も早い診療日)診療受付開始時間より、翌週の土曜日あるいはその翌日曜日までの初診予約分を初診相談電話053-454-7558にて受け付け、各診療日ごとに2名以上の初診患者様をコンスタントに受けさせていただいております。

お電話をいただいた順に予約を取らせていただきますが、症状やこれまでの治療状況を聞いたうえで、当院で治療できる可能性があると判断される患者様を優先しております。
スタッフ少数の小さなクリニックです。担当者が席を外している場合もございますので、繋がらない場合はお手数ですが少し時間を空けてお掛け直しください。

日曜、月曜については、外部医師の応援もいただいて初診をお受けしており、原則そのまま主治医として再来診察を担当することとなりますので、よろしくお願い申し上げます。

2025年現況

当院では開院直後を除き、各診療日ごとに最少でも2名、再来予約状況により最大5名まで翌週の初診患者様を受け入れてまいりました。
初診受け入れを完全に停止している、あるいは1ヶ月に当院の1週間分相当しか受け入れない精神科クリニックも多い中、最大限の努力をしております。
それでも前日終了直前や当日のキャンセル、無連絡ノーショーを除いて空き枠が残ったことは開院以来ございません。

当院は精神科薬物療法を用いた診療を行う医療機関です。
「人生の困りごとを相談したい」「ちょっと再来の間に悩み事を聞いてくれるだけでいい」といったご依頼には対応しておりません。
実際、初診受付開始日に頂くお電話の過半数がそのような内容です。
それをそのまま初診としてお取りしてしまうと、早急に薬物治療介入を必要とする患者様がほとんど診療に辿り着けないという事態が発生してしまうため、お断りせざるを得ません。
当院は薬をのんでも頑張って治療していきたい、という患者様を応援していますので、向精神薬がターゲットとするような症状があるか、それがどれくらいの期間続いているのか、が初診をお受けするかどうかの一つの目安になります。

初診を受けられる方,凪こころのクリニック

初診予約開始から2時間ほどで全ての枠が埋まった週もあれば、週の後半まで空き枠が残った週もあります。
残りの枠が少なくなってまいりますと、スケジュールが合わず諦める方もいらっしゃいますので、日時を選ばず受診されたいという方であれば、週の後半にご連絡を頂いても入れる可能性がございます。
必ずしも予約開始直後に一番乗りで電話をいただく必要はございません。
上記のように空きがあってもお断りしているお電話が大量にあるからです。

キャンセル待ちをさせてほしいというご希望も頂きますが、キャンセル待ちは一切お受けしておりません。
まずキャンセルが出ること自体が週に1~2件あるかないかという状態です。
先にキャンセル待ちを受けた方から連絡するとしても、すぐにその方と連絡が取れない場合、コールバックをどこまで待って次の方に声をかけていいのか、という問題が発生し、当院の診察までの日にちが短いこともあり、事務担当者の対応が非常に煩雑になってしまいます。
新たな予約をお取りしてしまってからコールバックがあった場合、自分が先だったのにというお怒り、代わりにどこかに入らせよという要求はいただいて当然のことと思います。
トラブル防止のため、キャンセルが出た場合シンプルに次にお電話をいただいた方から状況を伺っております。

これまでの傾向として、長期休暇明け直後とその翌週の初診専用回線はパンクしがちです。
なんとか休みまでは頑張る、とりあえず休みがあればよくなるかも....と様子を見てきた方が休暇明けに「やっぱり出勤できない」「やっぱり就業継続できなかった」というケースが多くなるからです。
その一方で、長期休暇の直前の初診専用回線は、開始から1時間もすれば静まり返ります。
昨年のお盆前、年末年始前、今年のGW前、お盆前は嘘のように電話が鳴らず、「初日なのに予約が全然埋まらない」と担当者が焦ったほどです。長期休暇前はクリニックも休診前となりますので、新たな薬物治療が開始しにくいというデメリットもございますが、圧倒的に様子を見る人や、予定をこなしてからと考える人が多いものと思われます。

他に予約難易度が高い精神科のオンシーズンというものが存在します。
3月~4月中旬は、生活の変化に加え、遠方から転居される方の初診予約希望も殺到します。
梅雨明けの急に暑くなる時期、急に秋の気配が出てくる時期、12月10日前後の急に冷え込む時期は、再来の長期安定した患者さんの中からも不調で飛び込む人がちらほら出ますので、初診は言うに及ばずです。

初診で来院される患者さんの中には、もう半年ずっと調子が悪い、2年前から症状がある、という方もおられます。
そのような場合はぜひ、上記のオンシーズンや長期休暇明けを避けて予約をお取りいただくことをお勧めします。

初診を受けられる方,凪こころのクリニック

最後に初診予約をお断りすることの非常に多いお電話の例をいくつか挙げます。

  • 配偶者やご自身の婚外恋愛に絡む不眠やイライラ、相手から連絡が来るまで集中できない、バレてしまってどうしていいかわからない、配偶者のスマホを確認せずにいられない、スマホを見せる約束が守られず泣き叫んで暴れる
    精神科薬物療法で治療不可能ですし、浮気自体が妄想だと相手の方が言ってきた場合のジャッジにも困ります
  • 退職したいと思っているが理由がわからない、退職したほうがいいのかどうか相談したい
    初対面の医師に判断できるはずがありませんし、医師は診察で退職したい理由を尋ねる側です
  • 複数の内定を得た、複数の大学に合格した、仮面浪人していて受かったが、どっちが自分に合っているか相談したい
    卒業する学校や予備校の方が詳しいと思われます
  • 今の交際相手や配偶者と別れた方がいいのかを相談したい、うつで受診して離婚を有利に運びたい
    本心では決まっているのではないでしょうか、離婚に強い弁護士を探しましょう
  • 直前の交通事故や喪失体験により不安だ、気分が落ち込んだ、食欲がない、眠れない、外出できない
    それ自体は正常な心の反応のため、2週間以上続くかどうかが薬物療法を開始するかどうかの目安となります
  • 通院のしやすさ、あるいはもっと話を聞いてもらいたいから他の医療機関から転医したいが、診断や処方が変わるのは絶対に嫌だ
    当院で診断が違う、あるいは病状がよくないと判断しても治療内容を変更しない約束をするわけにいきません
    話を長く聞かなくてもぴったり合う診断や処方をしてくれる名医から、転医するのもお勧めしません
  • ○○の薬がないと困るので出してくれるところを探している、○○を出してくれるだけでいい、○○でないとダメだ
    診察もしていないうちにその薬をお出しする約束はできません
  • 他にもご本人の訴えを頼りにせざるを得ない精神科の弱点をついた初診希望が多くありますが、悪用を避けるためここで詳細を公開することは控えます。「当院で作成できない診断書・証明書」もご参照ください。

    中には初診予約回線を30分以上独占してお話しする方もおられ、一定の時間で切り上げさせて頂くことも検討しております。症状や治療歴についてある程度まとめた上でお電話いただけると助かります。
    「何回かけても繋がらない」というご迷惑もおかけしておりますが、繋がらない苦情を代表電話番号へ訴えることはお控えください。代表電話番号で代わりに初診予約をお受けすることはありません。
    3回線すべてにスタッフが対応する時間が長くなりますと、完全に診療や受付・会計がストップし、患者様の待ち時間に多大な影響が出る上、初診受け入れ人数自体を減らす結果にもなりかねません。

    以下のような方の場合には、当院での対応が困難なため、入院施設のある精神科医療機関、あるいは身体治療も可能な総合病院へのご相談をお勧めさせていただいております。

    • 興奮が強く暴れる方
    • 暴言を発したり大声を出したりされる方
    • 触法行為をしている、もしくはしようとしている方
    • ご自宅で過ごせないほど落ち着かない方
    • ご本人の拒否が強く、渋々ながらでも受診できない方
    • 死にたい気持ちがとても強く、行動を起こそうと決めている方
    • 実際に生命の危機を伴う行動を半年以内に起こしている方
    • 重篤な摂食障害(BMI 15以下目安)や身体合併症等で、生命の危険が迫っている方

     また以下のような方の場合には、設備不足あるいは院長の専門外のため、さらに現在心理職をおいていないため、他の適切な医療機関への受診をお勧めさせていただいております。

    • 18歳未満の方(但し高校生に該当する年齢以上の方の場合、病状によっては対応可能なこともございます)
    • アルコールを含む薬物依存の方(自助グループ等専門施設での依存症治療プログラムが必要です)
    • コンサータ、ビバンセ、リタリンの処方を必要とされる方または必要とされる可能性の高い方
    • 心理カウンセリングを希望される方
    • 知的障害での診断書を希望される方(必須である知能検査が実施できないため)
    • てんかんの評価を必要とされる方(脳波室がなく検査が実施できないため)

    画像診断設備がないため、当院のみでは認知症の正確な診断ができません。
    可能であれば一度、CTやMRIを撮影可能な医療機関で予め診断を受けてから、投薬等のフォローアップをさせていただくことが望ましいです。画像診断を受けずにいきなり来院された場合、初診にて簡単な認知機能チェックをした後に画像診断可能な医療機関をご紹介させていただき、受診をお願いすることになります。
    抗精神病薬の持効性注射製剤については、小規模クリニックのため、全種類全規格を在庫として管理することができません。一部のみ対応可能な薬剤がございますので、前医からの治療内容を予めお伝えいただければご案内させていただきます。
    当院では労災認定、各種ハラスメント存在認定、刑事・民事を問わず事件での責任能力の有無、交通事故等での損害賠償責任についてのご相談が目的での初診をお受けしておりません。

    診察に要する費用については、よくあるご質問のQ2をご覧ください。
    漢方薬での治療を期待される方は予め「当院での漢方治療につきまして」をお読みいただき、ご納得の上での受診をお願いいたします。
    一般的な休職診断書以外の診断書作成を初診時に行うことはできませんので、ご了承ください。
    初めての診察には時間がかかります。当日は保険証、さらにお持ちでしたら各種医療証、紹介状、お薬手帳をお持ちになり、診察予約時間の30分前に当院受付へお越しください。受付開始からクリニックを出られるまで1時間半~2時間を目安に、十分に時間がある日の予約をお取りください。初診時には皆様に血液検査も実施いたします。よくあるご質問のQ3をご覧ください。遅れて来院されますと、診察時間を短く切り上げなくてはならない可能性があります。30分以上遅刻された場合にはキャンセルしたものと判断されますので、改めて予約をお取り直しください。
    当院通院治療中に入院が必要と判断され、有床医療機関へ紹介、入院された患者様が、退院された後の通院再開で再初診となってしまう場合はお問い合わせ、ご相談ください。状況により2週間より先のご予約を受けさせていただくこともございます。