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セカンドオピニオン

「セカンドオピニオン」という言葉をどのようなイメージで捉えられているでしょうか。

例えばがんと診断されたとき、診断が間違っていないのか、手術ができるのかできないのか、化学療法や放射線治療を選ぶのか、最初の受診先以外の意見もきいて、自ら選択することではないか?

そう、セカンドオピニオンとは、治療を実際に開始する前に、他の診断や治療法の可能性を探るものである、と院長は考えております。決して既に実施された治療内容を批判したり、主治医の至らない点を指摘したり、患者様の不満に同調したりするものではありません。手術をしてからセカンドオピニオンを取りに行きますか?手術する前に行かなければ意味がありませんよね。

医師の間に「後医は必ず名医」という言葉があります。長い間前医が何もないところから試行錯誤したその結果(残念ながらイマイチな場合も含めて)を見て、意見を述べる後医の方が判断材料も多くありより良い判断ができるのは当たり前である、という意味です。後から結果を見て責任もなく「こうしたほうがよかったはずだ」と言いっぱなしにするだけなら簡単、と私はどうしても思うのです。負け試合の後「あそこでピッチャーを交代させるべきだった」と言うのは誰でも言えますが、交代させてどうなったかは誰にも分かりません。済んでしまった手術を、やらない方がよかった、とか違う方法がよかった、と意見するなら、手術したドクターと法廷で闘うくらいの覚悟が必要です。

既に行なわれた治療を「うまくない」と批判するのであれば、当然批判をした者が「うまくやる」、その後の治療の責任をもつべきである、と考えるのは、理にかなわないことでしょうか。セカンドオピニオンを求める患者様側が間違っているのではない、無責任な「セカンドオピニオンもどき」をする医療側に問題があると考えています。

このような考えのもとに、当院では「セカンドオピニオン」という概念を比較的厳格に運用しております。このため、相当期間治療を受けられた後にセカンドオピニオンを希望された患者様には、話し合いの末転医をして頂くことが多くなっております。先方で説明を受け、納得して戻られる患者様についてはこの限りではありません。